日本語に通じない児童生徒へのマルチメディアデイジー教科書の提供について
「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」(通称:教科書バリアフリー法)が改正され、令和6年7月19日に施行されました。
文部科学省ホームページ:https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kyoukasho/mext_00007.html
これまで、マルチメディアデイジー教科書は、障害のある児童生徒のみが使用可能でしたが、今後は、外国人児童生徒等(日本語指導が必要な外国籍・日本国籍の児童生徒)もマルチメディアデイジー教科書を使用して学習することが出来るようになります。
提供対象となる「日本語に通じない児童生徒」について
提供対象となる「日本語に通じない児童生徒」とは、海外から帰国した児童生徒や外国人児童生徒、その他主たる家庭内言語が外国語であるなど日本語以外を使用する生活歴がある児童生徒(*)のうち、学校生活を送るとともに教科等の学習活動に取り組むために必要な日本語の能力が十分でないものを指します。
* 海外に在住して日本人学校および補習校等に通う児童生徒を含む。
「日本語に通じない児童生徒」の登録方法
- 生徒情報の画面の「障害等の区分」にて、「N.日本語に通じない」にチェックを入れます。
- 「母語」「JSL評価」「DLA実施者」を入力します。いずれの項目も入力は必須です。
項目 説明 母語 該当児童生徒の母語を20文字以内で入力してください。
入力例:英語、中国語、スペイン語等JSL評価 JSL評価参照枠※ 1~6から選択してください。
- 学校生活に必要な日本語の習得がはじまる
- 支援を得て、学校生活に必要な日本語の習得が進む
- 支援を得て、日常的なトピックについて理解し、学級活動にも部分的にある程度参加できる
- 日常的なトピックについて理解し、学級活動にある程度参加できる
- 教科内容と関連したトピックについて理解し、授業にある程度の支援を得て参加できる
- 教科内容と関連したトピックについて理解し、積極的に授業に参加できる
※上記はDLAによる評価枠。必ずしもDLAによる判定を必要とするものではないため、その他の方法により日本語の力を判定している場合は、相当するステージにチェックをしてください。
DLAおよびJSL評価参照枠についての詳細は下記文科省のページをご参照ください。
外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメントDLADLA実施者 DLAの実施者もしくは該当児童生徒の日本語の力を判定した方について入力します。
氏名、所属、使用者との関係を50文字以内で入力してください。
入力例:戸山次郎 ひなぎく小学校 日本語指導担当教員
使用者との関係の一例:学級担任、日本語指導担当教員、日本語指導補助者、母語支援員、専門知識のあるその他教職員、支援団体職員等
申請受付について
マルチメディアデイジー教科書では、「日本語に通じない児童生徒」への提供について、令和6年8月1日より申請受付を開始しました。
申請種別(一般、教育委員会および学校図書館)によって手続きが異なりますので、下記ご参照ください。
- 一般提供申請(個人申請)
- 新規申請は、8月1日より「日本語に通じない児童生徒」を登録した申請を受け付けます。
令和6年度承認済みの申請者は、8月1日以降に修正申請より「日本語に通じない児童生徒」の追加登録が可能です。
修正申請方法:https://www.dinf.ne.jp/doc/daisy/book/daisyQA.html#appQ10
- 教育委員会一括・学校図書館提供申請
- マルチメディアデイジー教科書を使用した児童生徒の情報は、年度末にご報告をいただいています。
JSL評価につきましては、使用開始前の評価をご報告ください。
お問い合わせ
(公財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター デイジー教科書担当宛
TEL:03-5273-0796(受付時間:平日10時~16時) FAX:03-5273-0615
E-Mail:daisy_c@dinf.ne.jp