田辺市障害者に係る新長期計画

発刊にあたって

　本市では、昭和54・55年の2ヶ年にわたり障著者福祉都市の指定　を受け、啓発活動や環境整備等に取組んでまいりました。 　翌昭和56年の「完全参加と平等」を掲げた国際障害者年に「田辺市国際障害者年推進本部」を設置するとともに、各関係機関、団体等との連携を密にするため「田辺市国際障害者年推進協議会」を設　け、同年の趣旨を推進するために、昭和59年に「障害者に係る田辺市長期行動計画」を策定、平成3年には「障害者に係る田辺市長期行動計画の今後の推進目標」を作成し、総合的な障害（児）者施策を展開してまいりました。 　その結果、市民の障害（児）者福祉に対する理解、障害（児）者の自立意欲の高揚や社会参加が進んでまいりました。 　しかしながら、障薯の重度化、重複化と共に高齢化が進み、社会経済情勢の変化にも伴い新たな課題が生じ、ニーズが多様化しています。 　こうした状況のもと、平成5年12月には「心身障著者対策基本法」が改正され、「障害者基本法」として成立し、国においては、平成5年3月に「障害者対策に関する新長期計画」が、県においても、平成6年3月に「紀の国障害者プラン」が策定されるなど、我が国の障害者福祉に新たなページが開かれようとしております。 　本市におきましても、前計画の成果をさらに発展させ、今後の障害者福祉施策の基本的方向と具体的取組みを明らかにするべく「田辺市障害者に係る新長期計画」を策定いたしました。 　本計画を「田辺市総合計画」の部門計画と位置づけ、推進にあたりましては、国、県、関係機関・団体等と緊密な連携を図り、全庁あげて取組んでまいりますので、市民の皆様の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。 　最後に、本計画策定に当たり、ご尽力を賜りました田辺市障害者施策推進協議会及び関係各位に心より感謝申し上げます。

平成8年3月 田辺市長　脇中　 孝

目次

• １　計画の前提
• １　計画の目的
• ２　計画の位置付け
• ３　計画の目標年次
• ４　計画の範囲

• ２　計画の基本的な考え方

• １　人権の尊重と障害者の主体性、自立性の確立
• ２　すべての人々の参加によるすべての人々のための平等な地域づくり
• ３　障害の重度化、重複化や障害者の高齢化への対応
• ４　一人ひとりの生涯を通じた対応
• ５　啓発から行動へ

• ３　各論１　啓発

• （１）啓発広報活動の推進
• （２）福祉教育と交流の促進

• 　　各論２　保健・医療・リハビリテーション

• （１）障害の予防の充実
• （２）障害の早期発見・早期療育体制の充実
• （３）医療・リハビリテーションの充実
• （４）精神保健対策の充実
• （５）保健・医療・福祉の連携

• 　　各論３　共に育ち合う保育・教育

• （１）保育・学校教育の充実
• （２）進路の確立
• （３）生涯学習の推進

• 　　各論４　雇用・就労の促進

• （１）雇用の促進と安定
• （２）障害種別施策及び重度障害者施策の推進
• （３）福祉的就労の場の拡大

• 　　各論５　生活支援（福祉）サービスの充実

• （１）生活安定のための施策の充実
• （２）地域福祉の推進
• （３）施設福祉の充実

• 　　各論６　福祉のまちづくりの推進

• （１）やさしいまちづくりの総合的推進
• （２）住宅・生活環境の整備促進
• （３）交通・移動対策の推進

• 　　各論７　スポーツ・レクリエーション

• (１）スポーツ・レクリエーション等への参加促進

• 　　各論８　総合的な障害者施策の展開

• （１）総合的な情報提供と相談体制の確立
• （２）子ども、大人そして老後のライフステージを通じた総合的な障害者施策の検討
• （３）障害種別ごとに異なる施策体系、サービス等の連携の検討

• 　　各論９　計画推進のための条件整備

• （１）福祉をささえる人づくり
• （２）ボランティア活動の促進
• （３）地方財政の確立
• （４）計画の推進体制

• ４　資料1（相談窓口一覧表）

• 　　資料2（障害児・者福祉施策の槻要）
• 　　資料3（主要な各種施策に関する法律及び指針等）

• ５　用語解説
• ６　障害者の動向
• ７　「田辺市障害者に係る新長期計画」関係課一覧表
• ８　「田辺市障害者に係る新長期計画」策定の経過
• ９　田辺市障害者施策推進協議会委員名簿

主題（副題）：田辺市障害者に係る新長期計画

発行者：田辺市

発行年月：１９９６（平成８）年３月

文献に関する問い合わせ先：
〒646-8545　和歌山県田辺市新屋敷町１
電話　(0739)22-5300

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