[英国]ヨーク市のブルーバッジ使用禁止に関する調査報告書

リハ協ブログ2023年4月6日より転載

ブルーバッジ保持者のヨーク市の歩行者専用道路への立ち入り禁止を撤回することを求めているキャンペーングループ「リバース・ザ・バン」は、2023年4月5日、「ヨークでのブルーバッジテスト:障害者の権利の実現とテロの防止は両立できるか?(The Blue Badge Test in York: Can the realisation of disabled people’s rights and the prevention of terrorism be reconciled?)」というレポートを公表しました。

ブルーバッジは車椅子マークが表示された、わが国でいう駐車禁止等除外標章に相当するもので、ヨーロッパ、やアメリカ地域で広く利用されています。このカードを車のダッシュボードやバックミラーに掲示しておけば、駐車禁止場所でも駐車違反にならないというもので、移動に困難のある肢体不自由者等にとっては、目的地近くまで車で行けるということから人気のある制度です。

ヨーク市の中心部には、歩行者専用ゾーン(フットストリートと呼ばれます)があり、日中は車両の進入が禁止されていますが、ブルー バッジ保持者は、これらの通行が認められていました。しかし、ヨーク市では、Covidパンデミックが始まったときからその通行を一時的に禁止し、また、2021年11月にはテロ対策として恒久的に禁止にしました。

レポートは、この禁止の経過とブルーバッジ保有者やその家族や介護者に与えた影響について調査しています。

結論としては、ヨーク市は人権のバランスを適切にとっておらず、不当に制限的なテロ対策によって障害者の権利を侵害していると主張しています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://reversetheban.co.uk/publications/

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