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アジア太平洋障害者の十年(Asian and Pacific Decade of Disabled Persons)

解説

アジア太平洋障害者の10年は、国連・障害者の10年の成果をさらに発展させ、障害者の完全参加と平等を実現する取り組みを地域共同で展開するためのキャンペーンである。
2002年10月には、アジア太平洋障害者の10年(1993-2002)最終年ハイレベル政府間会合が滋賀県大津市で開催され、アジア太平洋障害者の10年(2003-2012)の行動計画となる「アジア太平洋障害者のための、インクルーシブで、バリアフリーかつ権利に基づく社会に向けた行動のためのびわこ ミレニアム・フレームワーク」(Biwako Millennium Framework:BMF)が採択された。
BMF-SCM(Biwako Millennium Framework Stakeholders' Coordination Meeting)は、「びわこミレニアム・フレームワーク」の効果的実践の推進のための活動を行なった。また、アジア太平洋障害者の10年(2003-20012)の中間年(2007年)に向け「びわこプラス5年:後半5年(2008~2012年)のより積極的な実践のための戦略」(BMF プラス5)の文書作成のプロセスに参画してきた。
その後、アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)は、「2003年-2012年アジア太平洋障害者 の10年:行動のためのびわこミレニアム・フレームワーク」の中間評価ハイレベル政府間会合(2007年9月)を開催し、びわこプラスファイブを採択 (2007年9月21日)し、第1回実施評価専門家会議兼関係者協議会(2010年6月)を経て、引き続きハイレベル政府間会合に向けた実施最終評価地域 関係者協議会(2011年12月)を開催した。この会議は、ハイレベル政府間会合(2012年3月)に提出する「インチョン戦略」の草案について政府 や障害者団体が検討するために開催された。
ESCAP加盟国政府は、2012年10月29日から11月2日まで大韓民国・インチョン(仁川)に集まり、新たなアジア太平洋障害者の10年(2013-2022)がとるべき方向性を策定した。協議には、障害当事者団体および障害者支援団体をはじめとする市民社会団体も加わり、さらに政府間組織、開発協力機構、国際連合システムも参加した。「アジア太平洋障害者の10年(2003-2012)の実施に関する最終評価のためのハイレベル政府間会合」が、ESCAPの運営および大韓民国政府の主催により開催され、2期目となるアジア太平洋障害者の10年(2003-2012)を締めくくるとともに、新たな10年(2013-2022)を開始する場となった。今後は、インチョン戦略を行動計画とする新たなアジア太平洋障害者の10年(2013-2022)に関する取り組みが展開されていく。