[英国] バスサービス法成立見出し
2025年10月27日、「バスサービス法(Bus Services Act 2025)」が成立しました。同法は、英国(主にイングランド)におけるバス運行の管理権限を地方自治体に大幅に委譲し、サービスの質と信頼性を向上させることを目的とした法律です。
2024年12月に貴族院へ提出され、2025年を通じて審議された後、2025年10月27日に国王の裁可(Royal Assent)を得て成立しました。
法律の主な内容と目的は次のとおりです。
〇フランチャイズ制の拡大
地方運輸局(LTA)が路線の選定、運行頻度、運賃を直接決定できる「フランチャイズ制」の導入プロセスを簡素化しました。これにより、ロンドンやマンチェスターのような公的管理モデルを他地域でも採用しやすくなります。
〇公営バス会社の設立解禁
2017年の法律で禁じられていた、地方自治体による独自のバス会社設立が再び可能になりました。
〇「社会的必要路線」の保護
採算性は低いものの地域住民にとって不可欠な「社会的に必要なサービス」を特定し、その維持・保護を強化する義務が地方自治体に課されました。
〇ゼロエミッション化の推進
2030年1月1日以降、非ゼロエミッション(ガソリン・ディーゼル車等)の新型バスの登録を制限する権限を盛り込んでいます。
〇アクセシビリティと安全性の向上
バス乗務員に対し、障害者支援や車内犯罪・迷惑行為への対応に関する研修を義務化しました。また、バス停のアクセシビリティ向上に関するガイダンスの策定も含まれます。
詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://bills.parliament.uk/bills/3910