[WHO] 神経疾患に関する報告書を発表
2025年10月14日、世界保健機関(WHO)は神経疾患に関する報告書を初めて発表しました。この報告書によると、世界人口の40%にあたる約30億人が神経疾患を患っており、毎年世界で1,100万人の命が失われているといわれています。WHOはこの現状に対し、国家政策を持つ国は世界で3カ国に1カ国にも満たないと警告しました。
2021年時点での死亡や障害の原因となっている神経疾患の上位10疾患は、脳卒中、新生児脳症、片頭痛、アルツハイマー病およびその他の認知症、糖尿病性神経障害、髄膜炎、突発性てんかん、早産に関連する神経学的合併症、自閉スペクトラム症、神経系のがんでした。これらの神経疾患の多くは、予防や効果的な治療が可能ですが、地方や医療サービスの行き届かない地域では、多くの人がサービスを享受できないままとなっています。
本報告書をまとめるに際しても、194の加盟国のうち53%にあたる102カ国のみ貢献したに留まり、「神経学への関心の低さを示す指標」とWHOは述べています。神経疾患に関する国家政策を策定している国は、加盟国の32%となる63カ国、さらに神経疾患対策のための資金確保をしている国はわずか34カ国にとどまっています。
WHOは各国政府に対し、大胆なリーダーシップと継続的な投資を通じて神経疾患を政策上の優先事項とすること、国民皆保険制度により医療サービスへのアクセス拡大をすることを強く求めています。
詳しくは下のサイトをご覧下さい。(笹子)
https://www.who.int/news/item/14-10-2025-11-million-lives-lost-each-year-urgent-action-needed-on-neurological-care