[英国] 若者のメンタルヘルスサービスへの資金増額

2026年2月13日、英国保健省は、子どもと若者へのメンタルヘルス支援の拡充という10カ年保健計画の公約実現を目指し、全国24カ所のメンタルヘルスサービス早期支援拠点に対し、若者向けサービス強化のための700万ポンドの資金増額を実施すると発表しました。

この資金増額により、数千人の若者が求めるメンタルヘルス支援を受けられるようになります。早期支援拠点は11歳から25歳までの若者を対象としており、紹介状や医師の診察がなくても気軽に相談でき、メンタルヘルス支援を提供する地域密着型のサービスです。早期発見により、深刻な精神疾患の発症の防止に役立っています。

ウェス・ストリーティング大臣は、「若者がメンタルヘルスの問題でたった一人で苦しむべきではないのです。次世代の幸福に投資し、すべての若者が人生の最良のスタートを切って、才能を開花させ、健やかに成長できるよう必要な支援を受けられるようにしています。」と述べており、早期支援拠点の成果を評価しています。また、この資金増額に加え、今年はメンタルヘルスサービスに6億8,800万ポンドを追加投資する予定であり、児童及び成人向けサービス全体で8,500人のメンタルヘルスワーカーを新規採用する計画を進めているとしています。

イングランド国民保健サービスの報告書によれば、2023年の調査では8歳から25歳までの約5人に1人が精神疾患を抱えていたことがわかりました。年長のティーンエジャーや少数民族出身者など従来の学校での支援サービスを利用しにくい層にとっても、早期支援拠点はその利用のしやすさが示されています。利用者である若者からも「自分らしくいられるよう、時間と労力を惜しまず、偏見のない空間を与えてくれる唯一のサービスです」といった声が寄せられています。

若者から頼りにされるサービスの長期的な持続可能性と拡大に向けた明確な計画の策定、地域に根ざした子どもと若者のメンタルヘルスに関する国家的取組みの必要性が引き続き求められています。

詳しくは下のサイトをご覧下さい。(笹子)
https://www.gov.uk/government/news/funding-boost-for-young-peoples-mental-health-services