快適生活・暮らしのヒント-私のやりやすい一工夫あれこれ
「新ノーマライゼーション」2026年4月号
福山佳代(ふくやまかよ)
三重盲ろう者きらりの会
私は生まれた時から耳が聞こえません。また、幼小期に『網膜色素変性症』という病気があることがわかりました。左目の視力は0.01くらいで、まだ見えているのですが、右目は白内障があるため、光がわかる程度。弱視ろうの盲ろう者です。
コミュニケーション方法は、触手話と手のひら書きです。触手話は、相手の手をさわりながら手話を読みとる方法です。また、点字ディスプレイをスマホやパソコンにつなげて、点字でメールを読んだり書いたりしています。
最近、私は見えづらくなってきて、日常生活を送るうえで不自由に感じることが増えてきました。人に頼るのではなく、自分でもできるようになれたらと思い、手で触ってわかるように工夫をしています。例えば、100円ショップでアイデアを探したり、情報を集めたりして、いろいろ試しています。今回は以下の3点を紹介します。
1.ゴミ分別のかご
ゴミ分別がしやすいように、不要になった大きなかごを利用して、包装・トレイ、アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、硬プラスチックの5つを指定して、ごみ分別をしています。同じ形のかごがありますが、かごを置く順番を決めているので、間違えることなく分別することができます(写真1)。
※掲載者注:写真の著作権等の関係で写真1はウェブには掲載しておりません。
2.調味料容器などに目印
以前は調味料容器に入っている物がわかりづらかったので、毎回、家族に確認していました。しかし、昼間は私一人になります。そこで自分でもわかるようにと、目印の凸シールを貼りました。例えば、砂糖と塩の容器は同じ形なので、砂糖の容器の蓋に凸シールを貼り違いがわかるようにしました(写真2)。
※掲載者注:写真の著作権等の関係で写真2はウェブには掲載しておりません。
3.通帳やカードなどの管理
診察券やスーパーのカード、通帳などは、自分で判別することが難しいです。そこでタックペーパーにカードや通帳の名称を点字で打ち、それぞれのケースに貼っています。そうすることで違いがわかり、自分で管理ができるようになりました(写真3)。
※掲載者注:写真の著作権等の関係で写真3はウェブには掲載しておりません。
その他の工夫になりますが、以前、火ばさみでいが栗を取ろうとしたことがありました。しかし、すべってなかなか取れません。そこで皮の手袋を使ったら、手で触ることができて、たくさん収穫ができました。
今後も不自由なことが出てくるかもしれませんが、家族や支援者などと相談して、いろいろ試しながら、明るく笑顔で過ごしたいなと思っています。