[オーストラリア]NDIS改正法2021を下院議会に提出

リハ協ブログ2021年10月29日より転載

2021年10月29日、政府は、全国障害保険制度改正(参加者サービス保証およびその他の措置)法案2021(NDIS Amendment (Participant Service Guarantee and Other Matters) Bill 2021)を下院議会に提出しました。

モリソン政権は、国家障害保険制度を利用している障害者の意見を反映して国民障害保険制度を改革することを公約にしており、この法律は、それを具体化する内容になっています。

政府は、2019年に障害者やその家族等の国家障害保険制度においてどのような経験をしたかを調査し、それに基づき14の改善点を示し、新しい法案に関するパブリックコメントを実施しました。

この法案では、次の一般原則を追加しています。

  • ①障害者がNDISの中心であり、制度設計にあたっては障害者を含める必要があること。
  • ②障害のある人々とその介護者との関係を認識し尊重すること。
  • ③障害者支援における多様で持続可能な市場が必須であり、これにより、利用者は支援を選択し管理することができる。

また、国民障害保険庁(National Disability Insurance Agency:NDIA)に対してサービス提供がうまく行われているかを報告する義務を課しており、独立した連邦オンブズマンにそれを監視し政府に報告する権限が与えられます。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.aph.gov.au/Parliamentary_Business/Hansard/Hansard_Display?bid=chamber/hansardr/25168/&sid=0028

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