[米国] 「SSI貯蓄ペナルティ撤廃法」案を議会に提出

リハ協ブログ2022年5月4日より転載

2022年5月3日、上院議員のシェロッド・ブラウン(民主党オハイオ州選出)とロブ・ポートマン(共和党オハイオ州選出)は、 「SSI貯蓄ペナルティ撤廃法(SSI Savings Penalty Elimination Act)」法案を議会に提出したことを発表しました。この法案は「補足的所得補償給付(Supplemental Security Income:SSI)」という就労困難者向けの手当の受給要件となっている資産上限を引き上げることを目的としています。

SSIは、日本の生活保護に相当するもので、貧しい障害者と高齢者に対して毎月現金手当が支給されます。例えば、単身であれば月額最大841ドル、夫婦であれば1261ドルが支給されます。全体の一人当たりの平均額は625.5ドルとなっています。全米で約800万人が受給しているとされています。ただし、資力調査があり、一定の資産や収入があれば支給されません。

現状では、資産の上限は、単身者であれば2000ドル、夫婦であれば3000ドルとなっています。この上限は1989年依頼変更されていません。

コロナ禍のなか、緊急事態に備えてお金を貯める必要があることなどから、この法案はこの資産の上限を上げて、例えば単身者であれば10000ドル、夫婦であれば20000ドルにするというものです。

提案者からもわかるようにこの法案は超党派のものになっており、2022年4月28日に第117回連邦上院議会に提案されました。

詳しくは下のサイトをご覧ください。

上院のブラウン議員のサイト
https://www.brown.senate.gov/newsroom/press/release/sherrod-brown-portman-bipartisan-legislation-reform-supplemental-security-income-program-americans-saving-emergencies

法案
https://www.congress.gov/bill/117th-congress/senate-bill/4102/cosponsors?r=5&s=1

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