日英シンポジウム2001
「すべての人が尊厳をもって共に暮らせるまちづくりをめざして(大阪)」
「住み手参加のまちづくり- 共に暮らすまちづくりのネットワークをめざすCAN の経験に学ぶ-(北九州)」
日英高齢者・障害者ケア開発協力機構日本委員会
項目 | 内容 |
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開催日 | シンポジウム大阪(2001年11月23日 金曜日) シンポジウム北九州(2001年11月25日 日曜日) |
目次
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序文
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日英シンポジウムより(写真)
- 日英シンポジウム大阪 開催趣旨
- 日英シンポジウム大阪 プログラム
- 日英シンポジウム北九州 開催趣旨
- 日英シンポジウム北九州 プログラム
- スピーカープロフィール
- 主催団体について
- 【基調報告】「社会的な援護を要する人々に対する施策としてのまちづくり」 炭谷 茂
- 【プレゼンテーション報告】「CAN の理念と実践」 アンドリュー・モーソン
- 【プレゼンテーション報告】「ブロムリ・バイ・ボウにおける経験から」 ポール・ブリッケル
- 【プレゼンテーション報告】「CAN の国際活動」 ピーター・トムソン
- 【プレゼンテーション報告】「コミュニティと企業のパートナーシップ」 ロビン・ローランド
- 【資料】「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方について」 炭谷 茂
- 【資料】「まちづくりの視点からみた大阪におけるホームレスの現状と課題」 森田 洋司
- 【資料】「寝屋川市北校区におけるまちづくり活動」 小西 敏子
- 【資料】「2000年部落問題実態調査からみた同和地区におけるまちづくりの現状と課題」 北口 末広
- 【資料】「すべての人が尊厳をもって共に暮らせるまちづくりをめざして」 松井 淳太郎
- 【資料】「住民参加による北方地区のまちづくり」 畠中 洋行
- 【資料】「住民参加による北方地区のまちづくり スライドストーリー」 畠中 洋行
- 【資料】「レジメ」 冨安 兆子
序文
20 世紀後半、人々は「平和な世界」と「豊かな社会」の実現に努め、ある面では成功を見たものの、国際的には、社会的に弱い立場にある人々は、社会の片隅に押しやられ、孤独に悩む傾向が強まっているといわれております。
昨年暮れに厚生省で纏められた「社会的な援護を擁する人々に対する社会福祉のあり方に関する検討会報告書」は、わが国でも同様な傾向が窺われることを憂い、社会的に弱い立場にある人々 を社会の一員として包み支え合う「ソーシャル・インクルージョン」の理念を進めることを提言しています。
今回大阪と北九州市で開催された2 つの「日英シンポジウム」は、このような問題を検討するために企画されたもので、英国およびオーストラリアにおいて、「地域の人々が参加したまちづくり」を進められている4 名の有職者の方々をお招きしました。
「すべての人が尊厳をもって共に暮らせるまちづくりをめざして」(大阪)と「住み手参加のまちづくり-共に暮らすまちづくりのネットワークをめざすCANの経験に学ぶ-」(北九州市)のシンポジウムでは、それぞれ基調講演、講演で「地域のまちづくり」の現状と問題点を提示していただき、日本側の有職者も加わったパネルディスカッションでは、CAN (コミュニティー・アクション・ネットワーク)や社会起業家などの概念が紹介され意義深いものとなりました。
「共に生きるまち」、「ノーマライゼーション」は、総ての人々の「平和で豊かな世界」を実現するために欠かすことのできない基本であります。
今回のシンポジウムに当たって、有益なご講演をいただきました演者、シンポジストの方々に深く感謝の意を表します。また、シンポジウム実施に当たってご支援、ご協力をいただきました、英国大使館、ブリティッシュ・カウンシル、日英シンポジウム2001 大阪実行委員会、北九州市および関係者の方々に心からお礼を申し上げます。
このシンポジウムが「まちづくり」に関与されている方々のお役に立つことをお祈りし序の言葉といたします。
日英高齢者・障害者ケア開発協力機構日本委員会委員長
国際医療・福祉大学大学院長
初山 泰弘