音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

  

ポスト2015年開発アジェンダにおけるCBRとインクルーシブ開発の妥当性

ポジション・ペーパー


「ポスト2015年開発アジェンダにおけるCBRとインクルーシブ開発の妥当性」は、2013年9月23日にに国連本部(ニューヨーク)で「障害と開発に関する国連総会政府高官会合」が開催された時に、APCD(アジア太平洋障害者センター)が作成したものです。
障害インクルーシブ開発についてわかりやすくまとめています。

CBRアジア太平洋ネットワーク

2009年2月にタイ国バンコクにて第1回CBRアジア太平洋会議が開催された。アジア太平洋地域やその他の地域の52カ国から650人が参加した。会議では、3日間に渡り分科会において、域内で共通の関心を持つ参加者同士がネットワークを作り、互いに影響し合うことのできる優れたプラットフォームが提供された。地域において、アジア太平洋障害者センター(APCD)を事務局とするCBRアジア太平洋ネットワークが創設され、CBRが継続的に促進されるべきであることが合意された。

この目標に向けて、会議参加者は個別に会合を持ち、各国を代表し、CBRアジア太平洋ネットワークに参加する国内コーディネーターが選ばれた。

アジア太平洋障害者センター

アジア太平洋障害者センター(APCD)は障害者と開発のための域内センターである。APCDは1993年から2002年までの「アジア太平洋障害者の10年」の遺産として、社会開発人間保障省、タイ王国政府及び日本の国際協力機構(JICA)、日本政府の協力によりタイ、バンコクに設立された。アジア太平洋地域の30を超える国の協力で、APCDは現在、マハー・チャクリ・シリントーン王女殿下のご後援によりAPCD財団により運営されている。
国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)はAPCDを「アジア太平洋障害者の『権利を実現する』インチョン戦略」2013-2022の域内センターと位置付けている。

著者

マヤ・トーマス博士

障害、CBRとインクルーシブ開発ジャーナル編集長
インド、バンガロール

二宮アキイエ氏
所長
アジア太平洋障害者センター
タイ国バンコク

アクセス情報
視覚障害をおもちの方には、無料でテキスト形式のリポートを提供します。詳細は、info@apcdfoundation.orgまで。

序文

序文
CBRアジア太平洋ネットワークは、過去10年間に渡り、地域に根ざしたインクルーシブ開発(CBID)を達成する戦略として、地域に根ざしたリハビリテーション(CBR)を実践する役割とタスクを担ってきた。最終目標は、全ての障害者をあらゆる面において、完全にその地域社会生活に包摂することで、あらゆる施設やサービスへのアクセスを完全に保証することである。

ポジション・ペーパー「ポスト2015開発アジェンダにおけるCBRとインクルーシブ開発の妥当性」は、CBRアジア太平洋ネットワークとアジア太平洋障害者センター(APCD)の協力で作成された。その目指すところは、持続可能なインクルーシブ開発である。インクルーシブ開発を持続させることは、障害者自身が未来を切り開くために、前向きな変化と機会をもたらす主導的役割を果たすため地域の中での「変化の担い手」になるよう、障害者をエンパワーすることに携わる全ての人にとっての課題である。

この小冊子は、思考を刺激し、アジア太平洋における障害者の観点から、ポスト国連ミレニアム開発目標に関する将来の方向性のために鍵となる要素を見極める目的で、地域における経験とCBIDの観点を伝えるために、そして、CBRの実施をさらに発展させ、インクルーシブでバリアフリーな、権利に基づく社会の可能性を再保証するために企画されている。

CBRアジア太平洋ネットワーク会長

グーラム・ナビ・ニザマニ


目次

序論

ミレニアム開発目標と障害者

CBRとインクルーシブ開発

CBRによる ミレニアム開発目標の達成

CBRとポスト2015開発アジェンダにおけるインクルーシブ開発の妥当性

ポスト2015開発アジェンダにおけるCBRの挑戦

結論

参照

略称