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第二次須坂市障害者等長期行動計画

-ふれあいのあるまちづくりをめざして-

須坂市

第2章

障害者対策の現状と課題、施策の方向

第1節 啓発・広報
第2節 保健・医療
第3節 教育・育成
第4節 雇用・就業
第5節 福祉
第6節 ひとづくり
第7節 まちづくり
第8節 文化、スポーツ、レクリエーション


第1節 啓発・広報

 「完全参加と平等」を実現し、豊かな福祉社会を構築することは、すべて市民の願いであり目標です。
 そのためには、ノーマライゼーションの理念の定着を図り、障害者理解の促進に努めなければなりません。
 障害者対策について広く市民の理解と協力を求めるとともに、交流・ふれあいを深めるため、次のような事項を重点目標にします。


1 啓発・広報活動の推進

 《現状と課題》
 障害を持つ人も持たない人も、高齢者も若者も、誰もが等しく家庭や住み慣れた地域で、お互いに人間として尊重しあいながら、共に生きるというノーマライゼーションの理念の理解はまだ十分とはいえません。
 様々な機会を通じ、広く市民に意識の啓発・広報活動をすすめ、共に安心して生活できる地域社会づくりが必要です。
 また、自立意識の向上が図れるような啓発を進める必要があります。
 とりわけ、急激な高齢化の進行に伴い増加が予想されるねたきり老人をなくすため、本人の自立意識の向上や、ねたきりにならない、ねたきりをつくらない社会体制づくりが必要です。そのために、このような意識を広める「寝たきり老人ゼロ運動」の展開を図り、循環器検診、市民健康診査、がん検診の受診と、これに連携する健康教育、健康相談等を通じ啓発活動の充実を図る必要があります。

 《施策の方向》
(1)障害及び障害者についての正しい認識の普及
 ○ 「障害者の日(12月9日)」、「心身障害者福祉週間(12月)」、「須高社会福祉大会」等を中心として、行政機関及び障害者団体等の協力を得ながら、啓発・広報活動を推進します。

(2)自立意識の向上促進
 ○ 障害者自身の自立意識の向上と世帯の自立への援助について、相談、指導、研修等の機会を通じて啓発します。
 ○ ねたきりにならない、ねたきりになりやすい病気は予防できるという意識を、市民健康診査、健康教育、健康相談、各種行事等を通じ、高齢者から若い人まで広めるため、「寝たきり老人ゼロ運動」を推進します。

(3)民間の啓発・広報活動への協力
 ○ 国際シンボルマークの普及、黄色いハンカチ運動等の民間の啓発運動を支援します。


2 福祉教育の推進


車いす体験学習

≪現状と課題≫
 社会福祉普及校指定事業を中心として、障害者問題に対する理解を深める福祉教育の推進に努めておりますが、学校のみではなく、家庭、地域が一体となって相互扶助の精神の基に思いやりの心を育て、うるおいとゆとりのある福祉社会の構築に参加する必要があります。そのためには、保育所、幼稚園の時代から生涯にわたって総合的に福祉教育を推進する必要があります。

《施策の方向》
(1)小、中学校等における福祉教育の推進
 ○ 保育所、幼稚園時代から福祉教育を推進します。
 ○ 小、中学校及び高等学校における社会福祉普及校の活動を推進します。

(2)地域における福祉教育の推進
 ○  「長野県福祉教育大綱」に基づいて、家庭、学校、地域社会の連帯のもとに、福祉教育を推進します。


3交流・ふれあいの促進

《現状と課題》
 障害者理解は、障害者との身近な交流・ふれあいを通じて深まります。交流保育や交流教育の実施、「ふれあい広場」の開催などの障害者や高齢者との交流・ふれあいの機会や場を設けています。また、施設の行事等に地域の人々が参加したり、施設入所者が地域の催しに参加する機会も増えています。
 これらの地域での活動をさらに充実し、様々な人々が人間として尊重しあい、共に生活していくことができる社会づくりが必要です。

《施策の方向》
(1)交流・ふれあいの促進
 ○ 障害児と他の園児・児童・生徒との交流・ふれあいを深める交流保育、交流教育を促進します。
 ○ 施設の地域開放を推進するとともに、保育園児の老人ホームヘの訪問などにより、施設入所者と地域の人々の交流を促進します。
 ○ 施設人所者の地域の催しへの積極的な参加を促進します。

(2)交流・ふれあいの場の定着
 ○ 障害者と健常者との交流・ふれあいを進めるため、昭和57年度から始まった「ふれあい広場」の充実を図ります。


保育園児とお年寄りのすこやかふれあい広場