「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2011年7月号
(第31巻 通巻360号)毎月1回1日発行 800円
(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
【7月号の大特集】
東日本大震災
~被災障害者の実態と新生への提言~
東日本大震災は、地震と津波、そして原発事故などと複合しながら障害分野にも甚大な被害をもたらしました。
震災発生直後から、障害関係団体や民間のNPO団体などは、被災した障害のある人や家族、関係者を救済するために現地本部を立ち上げ、現在も支援活動を続けています。
大震災から3か月余を経ましたが、障害のある人の被害実態は今なお明らかではなく、一方で、在宅者や避難所生活にあっては「障害が故の困難」が続いています。
今月号の特集は全ページを使い、さまざまな立場から被災地の実態と支援活動を通して見えてきた課題を明らかにし、課題解決のための提案をいただきました。
被災地における障害のある方々への支援のあり方、各団体の初動期からの支援活動の実際、そして座談会では、被害の本質についても迫っていただきました。障害故にどのような困難があるのか、被災の実態と支援活動を通して見えてきた課題、長期化が予想される避難生活の改善などについて提言をいただきました。
また、今般の大震災を教訓に、私たちはこれからの社会をどのように構築すべきか、6人の識者から復興・新生に向けた提言をいただきました。
- 【グラビア】
- 東日本大震災―被災地(岩手・宮城・福島)の障害者たち―
- 【時代を読む】
- 震災と障害者―阪神・淡路大震災の教訓
早川和男
- 震災と障害者―阪神・淡路大震災の教訓
- 【大特集】 東日本大震災~被災障害者の実態と新生への提言~
- 課題は「生活機能」低下「予防」
―被災者とコミュニティーの「自立」に向けて―
大川弥生 - 座談会
- 東日本大震災
~被災障害者の実態と新生への提言~
伊藤あづさ・白石清春・久松三二・増田一世・〈司会〉藤井克徳
- 東日本大震災
- 被災状況・被災者支援
- 東日本大震災と障害当事者団体
阿部一彦 - 三陸海岸沿岸市町村の被害と支援活動
久保田博 - 視覚障害者への支援の取り組み
三浦久幸 - 東日本大震災、ALS療養者に何をなすべきだったのか
橋本みさお - ライフラインと医療
人工透析患者の災害対策~東日本大震災の経験から~
俣野公利 - 「障害児、知的障害・発達障害者関係団体災害対策連絡協議会」による宮城県対策本部立ち上げの支援
田中正博 - 南相馬市における日本精神保健福祉士協会の支援活動
青戸忍 - ゆめ風基金―これまでの災害支援を活かして
八幡隆司 - 緊急支援と障害者・高齢者
~難民を助ける会の支援活動の経験から
野際紗綾子
- 東日本大震災と障害当事者団体
- 復興・新生への提言
- 陸前高田市の再生・復興計画
―市民参加を基本に―
戸羽太 - 岩手県大槌町民の健康状況把握のための訪問調査をとおして
鈴木るり子 - 見えない明日、見えない未来
古川敬 - 障害者・高齢者対策の避難とまちづくりに関する提言
秋山哲男 - 障害福祉制度の再構築
由岐透 - 生きとし生けるものとの共存のみち
中澤正夫
- 陸前高田市の再生・復興計画
- 課題は「生活機能」低下「予防」