[厚労省]ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表

令和5(2023)年5月31日、厚生労働省は、令和4年度のハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表しました。

公表内容のポイントは次のとおりです。

●新規求職申込件数・就職件数

新規求職申込件数は233,434件(対前年度比4.2%増)、
就職件数は102,537件(対前年度比6.6%増)となり、いずれも前年度を上回った。

コロナ禍以前の令和元年度と比較すると、新規求職申込件数は、前年度に引き続き令和元年度(223,229件)を上回り、就職件数は令和元年度(103,163件)に近い水準まで改善した。

●就職率(就職件数/新規求職申込件数)

就職率は43.9%で、対前年度差1.0ポイント増となった。

就職件数(件)対前年度差(比)就職率(%)(対前年度差)
身体障害者21,9141,085件増( 5.2%増)37.7(1.8ポイント増)
知的障害者20,573616件増( 3.1%増)57.8(0.2ポイント増)
精神障害者54,0748,189件増(17.8%増)43.8(1.4ポイント増)
その他の障害者(※)5,9763,533件減(37.2%減)37.0(4.3ポイント減)
合計102,5376,357件増( 6.6%増)43.9(1.0ポイント増)

※「その他の障害者」とは、身体障害者・知的障害者・精神障害者以外の障害者をいい、具体的には、障害者手帳を所持しない発達障害者、難病疾患、高次脳機能障害者など。対前年度差(比)減は、ハローワークシステム刷新の影響により、令和3年度において障害者手帳所持者が一部計上されていた影響が大きい。

●就職件数の増加要因

前年度に引き続き新規求職申込件数が増加するとともに、障害者の就職先として比較的高い割合を占める「医療,福祉」、「製造業」、「サービス業(他に分類されないもの)」、「卸売業,小売業」において引き続き求人数が増加し、特に「卸売業,小売業」において令和4年度に求人数の増加幅が拡大したことによるものと考えられる。

●解雇者数(ハローワークに届出のあったもの)

ハローワークに届出のあった障害者の解雇者数は1,605人で、前年度(1,656人)を下回った。

詳しくは次のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33335.html

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