[米国]司法省がアリゾナ州刑務所の視覚障害者差別を指摘

2023年7月19日、司法省は、アリゾナ州矯正・リハビリテーション・再犯防止局(Arizona Department of Corrections, Rehabilitation and Reentry:ADCRR)が、視覚障害のある受刑者を差別しており、障害のあるアメリカ人法(ADA)に違反していると認定したと発表しました。

司法省によれば、複数の受刑者からの苦情があり調査したところ、ADCRRは次の点でADAに違反していることが判明したとのことです。

  1. ADCRRは、視覚障害のある受刑者が効果的にコミュニケーションできるように、その方針を合理的に変更したり、点字資料やディスプレイ、音声録音、スクリーンリーダーソフトウェアなどの補助機器による支援やサービスを提供しなかった。
  2. ADCRRは、視覚障害のある人々が配慮を要求したり、障害関連の苦情を申し立てたりするためのアクセシブルなプロセスを提供しなかった。
  3. ADCRRは、スタッフを適切に訓練したり監督したりすることなく、視覚障害支援について他の受刑者に過度に依存していた。

これらの調査結果に基づいて、同省は、ADCRRが視覚障害のある人々にサービスを受ける平等な機会を与えていないと判断しました。

司法省は、ADCRRに対する公開書簡の中で、調査結果を詳述するとともに、特定された公民権侵害を解決するために同省と協力するようADCRRに要請しました。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.justice.gov/opa/pr/justice-department-finds-arizona-prisons-discriminate-against-people-vision-disabilities

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