令和5(2023)年11月29日、消防庁は、「地上デジタル放送波を活用した災害情報伝達手段の技術ガイドライン」の改訂を発表しました。
同ガイドラインは、令和4年3月に公開された「地上デジタル放送波を活用した災害情報伝達手段のガイドライン策定等に係る検討報告書」の第2部第2章「地上デジタル放送波を活用した災害情報伝達手段の技術ガイドライン」のことで、令和4年度に実施された技術実証の成果を踏まえ、複数自治体と複数放送局で運用する場合の放送遅延等を防止するために、関係者間で定めておくべき運用のルールを留意事項として追記するなどが行われました。
ガイドラインの目次は次のようになっています。
はじめに ・・・1 1 地上デジタル放送波を活用した災害情報伝達手段の特徴 ・・・2 (1)地上デジタル放送波を活用した災害情報伝達手段の概要 ・・・2 (2)地上デジタル放送波を活用した災害情報伝達手段の利点(メリット)・・・4 (3)情報伝達の流れ ・・・4 2 情報伝達システムの詳細 ・・・5 (1)入力(送信)システム ・・・5 (2)統合運用調整機能(バックエンド機能) ・・・6 (3)テレビ局マスター設備 ・・・7 (4)屋外スピーカー・屋内受信機 ・・・8 (5)その他の追加的な機能 ・・・9 3 情報伝達システムの標準とするべき技術的要件 ・・・17 (1)基本的な要件 ・・・18 (2)EDXL の標準仕様について ・・・19 (3)入力(送信)システム ・・・21 (4)統合運用調整機能(バックエンド機能) ・・・22 (5)IPDC連携装置 ・・・22 (6)受信機の標準仕様 ・・・23 4 導入に当たっての留意事項 ・・・26 (1)入力(送信)システムの検討・導入 ・・・26 (2)サービス提供事業者との利用契約 ・・・26 (3)IPDC連携装置の設置及び基幹放送設備との接続 ・・・27 (4)地上デジタル放送事業者との利用契約 ・・・28 (5)屋外スピーカー・屋内受信機の整備・導入 ・・・29 |
障害者関連の記述としては、受信機の標準仕様に市町村が追加する機能として、聴覚に障害のある住民に屋内受信機を配備する場合に、フラッシュ受信機や振動により気づきを与える機器との接続や、放送内容を表示するデジタルサイネージやテレビ等との接続ができるよう、外部機器と接続するための機能が取り上げられています。
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.fdma.go.jp/laws/tutatsu/items/231129_boujyou_ipdc_tsuuchi2.pdf