[英国]民族と障害の失業率に与える影響を分析

2024年1月10日、イギリス国家統計局(Office for National Statistics: ONS))は、「失業を理解する:民族と障害はどのように影響するか(Understanding unemployment: what role does ethnicity and disability play?)」という報告を行いました。

ONSは、最近、2021年のイングランドとウエールズの国勢調査の結果をいろいろな角度から分析しており、この報告もその一つです。

本報告では、障害の状態や民族によって失業率はどのように異なるのかを分析しています。

分析結果としてさまざまな内容が示されていますが、例えば、次のようなものがあります。なお、失業率は、年齢、性別、地域、都市部または農村部の状況、教育、性的指向、英語能力、婚姻状況を調整しながら推定されています。

  • 〇失業率が2.9%と低いグループから17.2%と高いグループがあった。
  • 〇全体として、障害のある成人は、障害のない成人よりも失業する可能性が高かった。
  • 〇白人の障害者は、他の民族の障害のない成人よりも失業する可能性が低かった。
  • 〇アラブ人の非障害の成人は、他の民族グループの多くの障害者よりも平均して失業する可能性が高かった。
  • 〇失業率の差には、居住地や最終学歴などの他の要因よりも、年齢と性別が大きな影響を与えている。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.ons.gov.uk/visualisations/dvc2281/

menu