[英国]新しい統計法による貧困測定についてのパブコメを募集

2024年1月18日、労働年金省(Department for Work and Pensions: DWP)は、開発中の新しい貧困測定統計を公表し、その採用についてのパブリックコメントの募集を開始しました。

この統計法は、「平均以下の資源(Below Average Resources:BAR」と呼ばれ、社会計量委員会の(Social Metrics Commission:SMC)が提唱しているアプローチに基づくものです。

SMCは、民間の独立組織で、英国のさまざまな家庭が抱える貧困の性質と経験をより適切に反映し、貧困測定と貧困対策に関するコンセンサスを構築するために使用できる貧困測定への新しいアプローチを開発するために設立されました。2023年12月18日に新しい統計法ついての報告書を公表しています。

新しい統計法では、所得に加えて、活用できる資源を貧困の評価に加えるというものです。

この統計法を使えば、例えば、2021年から22年の障害児のいる貧困家庭の割合は、3分の1近く上昇します。また、障害児や障害者がいる家庭の半数近くが貧困状態にあることになります。

このような統計の採用について、国民から意見を求めています。募集期間は、2024年1月18日から4月11日までとなっています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
パブコメ:https://www.gov.uk/government/statistics/below-average-resources-developing-a-new-poverty-measure
SMCの報告書:https://socialmetricscommission.org.uk/social-metrics-commission-2023-report/

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