2024年2月6日、米国国勢調査局(US Census Bureau)は、米国コミュニティ調査(American Community Survey: ACS)の障害者関連の質問項目の改定に関するパブリックコメントの結果と今後の取組について公表しました。
ACSは、米国国勢調査局が毎年実施している人口統計調査で、市民権、学歴、収入、言語能力、移住、障害、雇用、住宅等など、広範な内容を含んでおり、公共部門だけでなく、多方面で活用されています。
米国国勢調査局は、2025年に質問項目を見直すことにしており、2023年10月に新しい質問項目案についてのパブリックコメントを実施しました。今回は、障害関連の項目についての結果と今後の取組について発表しました。
今回の改訂について、同局は、国連の国際基準や障害測定の進歩と一致させるために、ワシントン・グループ・ショート・セット(WG-SS)に基づく一連の質問に変更することを提案しました。
パブリックコメントの結果として次のような内容がありました。
・より包括的な国民の関与を望む。 ・すべての種類の障害を測定していないという懸念がある。 ・2025年以前のデータと以後のデータを比較することが困難になる。 ・WG-SSの質問における段階的回答を反映するような質問項目にすることを求める。 ・WG-SSを使うことで「何らかの困難がある」と答えた人々を切り捨てることになる。 ・質問の変更により、資金調達やサービスに影響を与える可能性がある。 |
国勢調査局は、今後、2025年の最終提案をする前に、さらにパブリックコメントのを実施するとのことです。また、連邦政府機関の障害者関係者、障害者コミュニティの代表者、データ利用者、研究者、障害者擁護者らとの会議を実施するとしています。
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.census.gov/newsroom/blogs/director/2024/02/next-steps-on-acs-disability-questions.html