[生活クラブ風の村]サテライト型障がい者雇用に関する調査研究実施報告書

令和6(2024)年4月18日、千葉県で高齢者支援、子育て支援、障がい児者支援、相談支援などを広く展開している社会福祉法人の「生活クラブ風の村」は、「サテライト型(農園型含む)障がい者雇用に関する調査研究実施報告書」を公表しました。

この報告書は、2023年度に日本財団からの助成を受け、各分野の有識者とともに「雇用率達成支援ビジネス問題を通して考える障害者雇用問題検討会」(座長 中島隆信 慶應義塾大学教授)を開催し、ヒアリングとアンケート調査の結果と分析をまとめたものとのことです。持続的な障害者雇用の実現という観点から、近年障害者雇用の一形態として注目を集めている貸し農園やサテライトオフィスを活用したビジネスモデルの実態を把握することを目的としています。

報告要旨は、つぎのようになっています。

■持続的な障害者雇用の実現という観点から、近年障害者雇用の一形態として注目を集めている貸し農園やサテライトオフィスを活用したビジネスモデルの実態を把握するため調査を行った。
■調査は支援事業者、利用企業、当事者(障害者 )、行政機関のそれぞれの主体に対しヒアリングとアンケート調査を行い、主体間の認識の違い等も把握した。
■障害者の満足度はほとんどの利用企業では「満足」と認識しているが、当事者自身は「満足」は半数強であり、その中でもすでに離職した者や社員としての実感がない者の満足度は低かった。
■昇給等がある場合もあるが、配置転換はほとんどなく、研修等も入職時研修が中心でキャリアアップにつながる可能性は低い。
■支援事業で行われる業務は利用企業ではCSR等の間接的価値増進と認識され、当事者からみると自分たちのことが会社内であまり知られていないのではないかと考える者が多い。
■支援事業の利用について利用企業は障害者雇用を進めるうえでの選択肢の一つとして積極的に評価している。
■行政機関は、支援事業について、よい面と課題の両者があると認識しているか、または定まったスタンスを持っていない。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://kazenomura.jp/news/%e9%9b%87%e7%94%a8%e7%8e%87%e9%81%94%e6%88%90%e6%94%af%e6%8f%b4%e3%83%93%e3%82%b8%e3%83%8d%e3%82%b9%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e5%a0%b1%e5%91%8a%e6%9b%b8%e3%81%8c%e3%81%a7/

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