参議院は、令和6(2024)年8月のインターネット審議中継から、音声自動認識による字幕の付与を開始しました。
国会中継の字幕付与は、障害者団体などから長く要望されてきましたが、その要望に応えたものです。
議会中継、選挙公報、裁判傍聴などの情報保障は、正確性を保障できないという理由で、これまで、あまり積極的に取り組まれてきませんでしたが、近年は、インターネット放送や地上波放送などにおいて、正確性よりも知る権利の保障を重視する傾向が出てきています。
参議院インターネット審議中継でも、「中継映像に表示される字幕は、音声自動認識システムにより自動的・機械的に付与されるものであり、誤変換が生じる場合がありますのであらかじめご了承の上、ご利用ください。」、「本会議、委員会等の会議の公式な記録は会議録であり、公式な記録を確認する場合は会議録をご覧ください。」、「字幕の正確性について参議院が保証するものではなく、あくまでも視聴者の責任において参考としてご利用ください。」という注釈がついています。
参議院インターネット審議中継の映像右下の設定(歯車)から、字幕日本語を選択すると字幕が表示されます。
また、「ご利用者においては、正確ではないものも含め字幕の付いた中継映像を転載等して揶揄するなどの行為は、本院のインターネット審議中継の意図するところではなく、また、発言者及び本院の著作権の侵害となり責任を問われるおそれがあることから、ご遠慮いただきますようお願いいたします。」という警告も発せられています。
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php