[英国]障害者のバス旅行体験に関するレポートを公表

2024年8月20日、乗客の権利を訴える慈善団体のBus Users UKは、「なぜ待っているの?障害者のバス移動体験(Why are we waiting? Disabled people’s experiences of travelling by bus)」というレポートを公表しました。

このレポートは、個人の直接的な体験を調査することで、イングランド、スコットランド、ウェールズの障害者のバスの乗客の生きた経験を捉えています。

調査では、年齢や背景の異なる32人の人々が招待され、2週間のバスの旅を日記に記録してもらいました。日記には、画像、ビデオ、および感想が含まれます。その後、対面インタビューを行いました。

主な調査結果は次のとおりです。

インフラ: 多くのバス停には座席やシェルターなどの基本的な設備がないため、一部の障害者の参加者はバスを待つのに疲れ果てて苦痛になります。高くなった縁石、ゴミ箱、自転車スタンドなどの障害物は、バスへのアクセスと乗車に困難と危険をもたらします。

バスデザイン: 車いすスペースは、インフォメーションディスプレイを見られない向きになっていることが多く、乗客間でスペースをめぐって競争が繰り広げられることがあります。

情報: 一貫性のない古い時刻表、アプリやバス停の矛盾した情報、バスの音声や視覚情報が不足していたり、アクセスできなかったり、欠落したりしているために、乗客は立ち往生したり、旅行を断念せざるを得なくなったりしています。

バスドライバー: バスの運転手の行動や態度は、障害者の移動に大きな影響を与え、場合によっては移動能力にも影響します。

乗客: 他の乗客の行動や態度も、旅の成否を左右します。

この調査は、Motability Foundationのユーザー研究助成金の助成を受けて実施されました。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://bususers.org/uk/new-report-exposes-accessibility-challenges-for-disabled-bus-passengers/

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