[米国]2024年自閉症ケア法案が下院を通過

2024年9月18日、第118回連邦議会(2023-2024)において「2024年の自閉症の協力、説明責任、研究、教育、および支援法(Autism Collaboration, Accountability, Research, Education, and Support Act of 2024)」(「2024年自閉症CARES法(Autism CARES Act of 2024)」)案(H.R.7213)が下院を通過しました。

同法案は、自閉症の教育、研究、およびサービス提供を支援するいくつかの事業を再延長するとともにさらに強化することを目的とするものです。

自閉症CARES法は、2006年に成立し、米国における自閉症者支援に貢献してきましたが、5年間の時限立法であったためこれまでも2014年、2019年に同様の法律が成立して事業が継続されてきました。

現行の自閉症CARES法は2024年9月30日に期限切れとなることからその再延長を求めて2024年2月1日に下院に法案が提供されていました。下院では、エネルギーと商業委員会で審議され、今回の通過となりました。

この法案は2029年度まで次の施策を再延長します。

  • (1)疾病管理予防センターが管理する発達障害のモニタリングおよび研究プログラム
  • (2)自閉症の教育、早期発見、および介入を支援するために保健社会福祉省(HHS)が管理する業務
  • (3)保健福祉省(HHS)省庁間自閉症調整委員会の開催

加えて、次のような強化策を実施します。

  • 自閉症と老化に焦点を当てた研究の奨励
  • 研究活動における包括性をさらに高める
  • 特定のトレーニングプログラムを通じて発達行動小児科医の数を増やす
  • 自閉症者の精神衛生に関する議会への報告書をHHSに義務付ける
  • 国立衛生研究所(NIH)自閉症研究センターの数を増やす 等

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.congress.gov/index.php/bill/118th-congress/house-bill/7213/text

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