[英国]無給の介護者等に対する新たな支援事業を発表

2024年11月28日、保健社会福祉省(Department of Health and Social Care)は、翌週から改革加速基金(Accelerating Reform Fund:ARF)による家族介護者等の無給の介護者等に対する新たな支援を始めることを発表しました。

この事業は2023年から2025年にかけて、無給介護者や成人社会福祉部門の支援を改善するための新しい創造的な取り組みに対して合計4,260万ポンドの資金を提供するというもので、第一弾では、2023年から2024年にかけて、123の地域プロジェクトに対して2,000万ポンド支給されました。今回の第二弾では、2,260万ポンドが、地方自治体に支給される予定です。

支援対象となったプロジェクト例として、次のようなものが紹介されています。

  • バース・アンド・ノース・イースト・サマセット、スウィンドン、ウィルトシャーでは、地方自治体が夜間に介護が必要な人を遠隔監視できる技術を導入している。
  • ウスターシャー州は、退院時に介護者をサポートするためにビデオ技術を導入し、医療従事者による遠隔監視を可能にして再入院のリスクを軽減している。
  • リンカンシャーでは、地方自治体が無給介護者や介護が必要な人々を対象に、絵画、フラワーアレンジメント、自然活動等のワークショッププログラムを実施している。
  • ロンドンでは、地方自治体が「Think Carer」キャンペーンを立ち上げ、人々が介護者としての自分を認識し、健康やライフスタイルのチェックする介護者向けカウンセリングサービスを導入している。
  • メドウェイ議会とケント州議会は、無給介護者が生活を楽にするために必要な情報、アドバイス、ガイダンスを簡単に見つけられるようにしている。

英国では、無給の介護者の支援に力を入れており、介護者手当の所得限度額を2,300ポンド以上引き上げることも発表しています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.gov.uk/government/news/unpaid-carers-supported-by-226-million-investment-in-innovation

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