[オーストラリア]NDISサービス提供者の身元確認方法を変更

2024年12月9日、国民障害保険機構(National Disability Insurance Agency: NDIA)は、2025年半ばにサービス提供者の身元確認方法を変更することを発表しました。 オーストラリアは、国民障害保険制度(National Disability Insurance Scheme: NDIS)により、障害者サービスを一元的に提供していますが、近年、怪しげなサービス提供者による不正請求や利用者から金品を詐取するといった事例が多発しています。

政府は、詐欺撲滅タスクフォース(Fraud Fusion Taskforce)を組織して悪質なサービス提供者を摘発したり、逮捕に導いたりしています。例えば、2024年12月初めには、シドニー西部で5件の捜索令状を執行し、数百万ドル相当の大規模な詐欺を摘発しました。

現状では、利用者に提供したサービスに対する支払い請求や利用者との契約の詳細の管理と表示等を行う場合、サービス提供者は、「my NDISプロバイダーポータル(my NDIS provider portal)」というポータルサイトを経由して行います。その際、サービス提供者の身元確認にPRODA(Provider Digital Access)というコードを使用します。

新しいシステムでは、「myID」というスマホアプリを使用します。「myID」は、オーストラリア政府が運営するRelationship Authorisation Manager (RAM)というデジタルID認証システムのアプリです。myIDを使用して、さまざまな政府サービスで身元を証明できます。

NDISのすべてのサービス提供組織のスタッフメンバーは、myIDを使用して独自のデジタルアカウントを設定する必要があります。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.ndis.gov.au/news/10529-improvements-how-providers-prove-their-identity

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