[WHO]障害者健康公平イニシアチブを発足

2025年6月10日、ニューヨークの国連本部にて開催された第18回障害者権利条約締約国会議で、あらゆる人の健康の公平性実現を目指すWHO障害者健康公平イニシアチブが発足されました。世界保健機関(WHO)はこのイニシアチブが、世界の13億人以上の障害者の健康の公平性を推進するため、政府、医療機関、地域社会が一体となりヘルスヘアの障壁排除を目指し、包括的な政策の推進及び障害と健康の関連データ研究を強化するための指針となることを目的としています。イニシアチブの発足に際しては、政府指導者、学識経験者や障害者等、150名以上が会合に出席され、その他オンラインでも多くの参加者が立ち会いました。

WHO障害担当技術責任者のダリル・バレット氏は、すべての人の健康の公平性実現を阻むものとして、政治的な不作為、投資不足、協力が分断されていること、障害者団体の排除を挙げ、制度的欠陥が大きな障壁となっていることを指摘しています。こうした障壁の排除、そして保健システムのアクセシビリティを高めるため、発足されたイニシアチブは戦略的な4つの柱を掲げ構築されました。

  • 障害者とその団体によるリーダーシップ
  • 障害を包摂する保健を政治的に優先すること
  • 包摂的な保健システムとサービスの提供
  • データとエビデンスの強化

バレット氏はWHOの長年の活動は、障害者団体等多様なパートナーとの協力によるものであることを強調し、会場及びオンラインでの参加者に対し、新たなイニシアチブが多くのステークホルダー、ネットワーク等において、障害者の健康の公平性を推進するために主要パートナーとの戦略的関与促進が重要であることも言及されました。

このイニシアチブは、あらゆる障害のある人々の尊厳、自律性、健康への権利を保障する選択への道筋を提供するものであるとし、会合に参加したノルウェー、スウェーデン、オーストラリア等の各国代表からは、新たなイニシアチブを制度的変化の推進力とすることへ賛同の声が得られています。

詳しくは下のサイトをご覧下さい。(笹子)
https://www.who.int/news/item/27-06-2025-partners-unite-to-launch-who-disability-health-equity