[米国]「一つの大きな美しい法」成立

2025年7月4日、トランプ大統領は、「一つの大きな美しい法(the One Big Beautiful Bill Act:Public Law No. 119-21)」に署名し、同法が成立しました。

同法は、全議員の3/5ではなく、出席議員の過半数で可決できる財政調整法で、連邦議会は、7月1日に上院(定数100賛成 51、反対50)で、3日には下院(定数435、賛成218、反対214)で両院とも僅差で可決していました。

同法は所得税減税を行うとともに、その予算の確保のために社会保障、気候変動対策、教育関連の政府補助の削減など多くの歳出削減策が盛り込まれています。

障害者にとっては、メディケイド(低所得者向け医療給付)やSNAP(フードスタンプ等の低所得者向け補充的栄養支援プログラム)等の予算削減の影響が大きいとされています。

例えば、次のような影響が考えられます。

〇メディケイド(Medicaid)は、州と連邦の共同プログラムで、州が運営主体となっています。連邦補助金の段階的廃止により各州のメディケイドによる医療支援が低下する可能性があります。例えば、対象者の制限、通院回数や頻度の制限、歯科・リハビリ・産科など医療種目の制限、地方病院の閉鎖などが考えられます。

〇障害年金を含む社会保障給付に対して、所得に応じて最大85%まで課税される可能性があります。これを軽減するために65歳以上の高齢者には、新しく「シニアボーナス控除」が導入されますが、65歳未満の障害者には適用されません。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.congress.gov/bill/119th-congress/house-bill/1/text