[オーストラリア]先住民の認知症対策に向けた国際共同研究に300万ドル

2025年7月27日、オーストラリア政府は、先住民の認知症対策の強化のためオーストラリアとカナダの国際共同研究プロジェクトに300万ドル投資することを発表しました。本プロジェクトは、カナダ保健研究機構(CIHR:Canadian Institute of Health Research)の助成制度のもと、オーストラリアとカナダの2つのチームが国立保健医療研究会議(NHMRC:National Health and Medical Research Council)から資金提供を受けることとなります。

オーストラリアでは、認知症患者数が2054年までに約81万人に達すると予測されており、先住民の有病割合は一般人口の3~5倍と高い水準にあるとされています。

政府は、認知症を患う先住民の予防、生活の質の向上を実現するために必要なエビデンスを得ることをこの共同研究に期待し、2つのチームは、認知症の一次予防、診断・治療の改善による進行抑制、先住民と介護者への質の高いケアの提供の3つの分野に焦点を当て研究を進める予定です。

また本研究は、先住民の文化的背景を考慮した評価手法や、地域社会に根ざした医療リソースの開発を目指し、メルボルン大学と西オーストラリア大学との連携も図ります。先住民の知識体系と現代医療を融合させ、文化的にも安全なケアの実現と、医療従事者への支援強化を目的としています。

詳しくは下のサイトをご覧下さい。(笹子)
https://www.health.gov.au/ministers/the-hon-rebecca-white-mp/media/3-million-invested-to-help-fight-dementia-among-first-nations-people?language=en