[英国] スコットランド政府が成人障害手当の独立審査最終報告書を公表

2025年7月31日、スコットランドスコットランド政府が成人障害手当の独立審査最終報告書を公表しました。

成人障害手当(Adult Disability Payment: ADP)は、2022年8月29日から始まった障害のある成人向けの手当で、障害ゆえに発生する追加費用をカバーするのことを目的としています。スコットランド社会保障局が管理しています。

以前は、英国政府の労働年金省(DWP)が管理する個別自立給付(Personal Independence Payment: PIP)が適用されていましたが、英国の福祉制度改革に伴い、2022年8月29日以降の新規申請者からは、スコットランドではADPが適用されるようになりました。英国の福祉制度改革ではスコットランドはイングランドやウェールズとは別の道を歩んでいます。2025年4月30日現在、157,700人がADPを受け取っているとのことです。

この独立審査の目的は、ADPの周知方法、申請手続き、判定基準・方法、判定結果、判定後の申請者の状況など制度全般について評価するとともに勧告を行うことです。

審査では、イングランドとウェールズで行おうとしているように資格を制限するようなことをスコットランドで実施すべきではないとしており、次のような勧告が示されています。

  • ピープルズサービス –クライアントの経験と声を継続的に改善の中心に置き続けること。
  • 機能するプロセス –申請の進捗状況を申請者が把握できるようなシステムとすること。
  • 学習システム –ケースマネージャーのトレーニングとガイダンスを強化すること。
  • より良い未来 –公平性を確保するためのポイントベースの採点システムの導入。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.gov.scot/publications/independent-review-adult-disability-payment-final-report/