「パンジーメディア」当事者スタッフの声

「新ノーマライゼーション」2025年3月号

梅原義教(うめはらよしのり)

僕は、メディアができた最初から番組作りをしています。担当しているのはチーフプロデューサー。みんながわかりやすくなっているかをチェックしています。

メディアスタッフの「編成会議」では、どんな番組にするかを考えたり、予定を決めています。放送前の試写では、番組がわかりやすいかチェックしたり、感想を言ってます。

番組作りで楽しいことは、スタジオ撮影のときにキャスターやカメラマンとかに、いっぱい声をかけて、みんながやりやすいようにしていることです。

難しいのは、会議の中身が難しくてわからんなと思うときがあります。

これからしたいことは記者です。入所施設がいっぱいあるから、どうにかなくしたいと僕は思っています。だから入所施設に行って当事者の声を聴かないとあかんと思っています。それが一番大事だと僕は思っています。


浅野真岳(あさのまさたか)

僕は去年の11月からメディアを始めました。ドキュメンタリー映画「脱・精神病院への道」の放送時にコメンテーターをしています。精神病院を実際に経験しているので、その闇を伝えられたらと思っています。

楽しいのは、撮影が終わって、みんなで「おつかれさま!」と言って“どうやったこうやった”と言い合っているときが一番楽しいです。

難しいのは、すぐ緊張してなかなか緊張がとれないこと。普段話していることができなくなってしまうので、もっと気を大きくしたいと思っています。

やってみたいことは2つあって、一つはドラマへの出演。もう一つはいつかキャスターをやってみたいです。


辰己正一(たつみしょういち)

僕は、2018年から「きぼうのつばさ」のキャスターをしています。番組で話すことは「スタジオ会議」をします。台本が読みやすいか、わかりやすいか、言いたいことが書かれているかを話し合ってます。放送前には試写をして、感想を言ったり内容の確認をしています。

ドラマでは『ぼくはサンダーマン』をしました。いじめられている知的障害者をカミナリのヒーローが助ける物語。そこにサンダーマンから生まれた悪の化身「闇のサンダーマン」が登場するんだけど、それは自分の心の闇。だから「帰っておいで」と言いました。

楽しいのは、仲間のみんなと話したり、自分のことを伝えられるのが楽しい。難しいのはカンペの漢字。キャスターで「こんな気持ちで言おう」とか話し合うのも難しいです。

これから、知的障害者が差別されないように、偏見とかされんように、キャスターを続けていきたいです。

menu