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国際シンポジウム「国際協力と障害の問題に人権の枠組みを」

(財)日本障害者リハビリテーション協会

項目 内容
開催日 1999年10月27日
備考 英語版:原文

目次

  • はじめに
  • プログラム
  • スピーカー紹介
  • オーストラリアにおける国際協力
    ウィリアム・ジョリー(オーストラリア視覚障害者団体役員)
  • 国際協力と障害の問題に人権の枠組みを―カナダの場合―
    ダイアン・リッチラー(カナダ・コミュニティ・リビング協会副会長)
  • ESCAPの障害に関する活動
    高嶺 豊(国連ESCAP障害プロジェクト専門官)
  • 障害分野におけるJICAの国際協力の現状と課題
    平 知子(JICA企画部環境・女性課)
  • 障害分野における日本の国際協力―NGOサイドの取り組みを中心に―
    松井 亮輔(北星学園大学社会福祉学部教授)
  • 障害分野におけるスウェーデンの国際協力活動の現状と課題
    ヤン・カウアー(スウェーデン障害者連合ストックホルム支部長)
  • まとめ(パネル・ディスカッション)
    高嶺 豊(国連ESCAP障害プロジェクト専門官)
  • 参加者名簿 

    はじめに

     1993年から国連エスキャップ(国連経済社会委員会)が決議した「アジア太平洋障害者の十年」の開始とともに、毎年この地域で開かれるキャンペーン会議への参加を通して、日本とアジア太平洋諸国の障害をもつ人や関係者との交流や協力は盛んになってきています。

     我が国での障害分野における国際協力では、政府ベースでは外務省の草の根無償資金、青年海外協力隊の派遣、11の障害分野での国際研修の実施が行われ、民間団体では郵政省ボランテイア貯金の助成による障害分野での協力事業をはじめ、全国社会福祉協議会や広げよう愛の輪基金など企業の財団が実施する国際研修も成果を上げています。

     さらに1993年には障害分野で国際協力を実施している日本のNGOネットワークである障害分野NGO連絡会(JANNET:ジャネット)が発足し、情報交換、経験交流を中心とした活動をしています。

     このように国際協力への関心が高まってきたことを受けて、日本障害者リハビリテーション協会では1999年10月27日に国際シンポジウムを開催し、開発協力に長い実施経験をもつ、スウェーデン、カナダ、オーストラリアの専門家を招き、それらの国々における途上国との協力のすすめ方、その理念と実践および今後の課題を理解する機会といたしました。

     いずれの報告でも開発を実施していく上で、途上国とのパートナーシップ、人権擁護などにおいて明確な理念に基づいていることを知り、日本の関係者は多くの示唆を得る機会となりました。

     日本の関係者が今後の国際協力を進める上で、大変有意義な成果を得た同セミナーを報告書にまとめてご紹介いたしたいと存じます。ご高覧いただければ幸いです。

     今回のシンポジウム開催にあたって多大なご協力を賜りました、生活協同組合連合会及び埼玉県民共済生活協同組合様に心から感謝申し上げますとともに、報告書の作成にあたり、翻訳の労を取ってくださいました木元彰子さん、高島和子さん、長瀬修さん、常磐靖代さん、および編集に携わった平野好子さん、奥平真砂子さんに心から感謝申し上げます。

    日本障害者リハビリテーション協会 2000年3月31日