「ノーマライゼーション 障害者の福祉」 2011年2月号
(第31巻 通巻355号)毎月1回1日発行 800円
(財)日本障害者リハビリテーション協会発行
【2月号の特集】
障害と生命倫理
重い障害があっても、一人の人間として生きる価値はみな平等である。
かつて、優生思想の考え方により、障害のある人の存在は否定的に捉えられ、障害のある人が生きる権利や子どもを生む権利さえも奪われてきた。70年代の青い芝の会に代表される障害者運動は「否定される命」から「生きる権利の宣言」であった。
論議がある中、昨年7月に施行された改正臓器移植法では、15歳未満の子どもの臓器移植や本人の意思は不明でも家族の承諾があれば臓器移植が可能となった。
今回の特集では、障害があって生きることや「いのち」について、さまざまな観点から問題提起をする。
- 【グラビア】
- 伝えたいこと
ミュージカル劇団A・UN第1回公演を追って
写真・文:米山真人
- 伝えたいこと
- 【時代を読む】
- 【特集】 障害と生命倫理
- 障害と生命倫理学
堀田義太郎 - 水面下の生と死
花田春兆 - 日本、欧米大衆文学におけるハンセン病と優生学
田中キャサリン - 障害者運動史にみる生命
廣野俊輔 - 外国人女性として日本に生きること、そして私が生きること
山田英津子 - 「中絶の権利と生まれる権利」の論争を障害児の親の観点から捉える地平
―権利論のアポリアを解く視点を探る
麓正博 - 脳死・臓器提供に対する思い
―人工呼吸器をつけて暮らす娘の父親として
永瀬哲也 - 命の倫理
長尾義明 - 命を考える―死ねばいがったのには許せない
下郡山和子 - 特集を読んで
石渡和実
- 障害と生命倫理学
- 【1000字提言】
- 路上決行―ある決断
浅海奈津美 - 孤独すぎる母親を作らないために
尾濱由里子
- 路上決行―ある決断
- 【わがまちの障害福祉計画】
- 三重県鳥羽市長 木田久主一氏に聞く
小さいまちだからこそできる、住民参加のコミュニティづくり
聞き手:山路克文
- 三重県鳥羽市長 木田久主一氏に聞く
- 【リレー推進会議レポート】
- 第24回・25回・26回の報告
北野誠一
- 第24回・25回・26回の報告
- 【フォーラム2011】
- 日本障害フォーラムセミナー
権利条約の批准に向けて~今何を!~
小椋武夫
- 日本障害フォーラムセミナー
- 【ワールドナウ】
- 障害者権利条約と雇用就労問題をテーマに
“2010アジア太平洋盲人福祉会議”
指田忠司
- 障害者権利条約と雇用就労問題をテーマに
- 【列島縦断ネットワーキング】
- 〈北海道〉わたしの呼吸はわたしが決める
―ベンチレーター使用者ネットワークのあゆみとこれから
安岡菊之進 - 〈岩手〉私たちが輝くことで精神障害者への理解を広めたい
―キララの取り組み―
佐々木隆也 - 〈京都〉京都の魅力と人の力を結集して
「京野菜くっきい」でみんなを笑顔に!!
石井雄一郎
- 〈北海道〉わたしの呼吸はわたしが決める
- 【ほんの森】
- 藤井克徳著『見えないけれど観えるもの』
評者:三田優子
- 藤井克徳著『見えないけれど観えるもの』
- 【工夫いろいろエンジョイライフ】
- 実用編●会社では…電子メールの「署名」欄に一工夫、他●
提案者:藤田克己 イラスト:はんだみちこ
- 実用編●会社では…電子メールの「署名」欄に一工夫、他●
- 【インフォメーション】
- 【編集後記】