「ノーマライゼーション　障害者の福祉」　2016年12月号

（第36巻　通巻425号）毎月１回１日発行　８００円
（財）日本障害者リハビリテーション協会発行

【12月号の特集】
特集　ユニバーサルデザイン

障害者をめぐる環境は、バリアフリー法などの法的整備もあり、「バリアフリー」や「ユニバーサルデザイン」が推進されている。しかし、障害者の多様な生活をていねいに見ていくと、ハード面だけでなく、ソフト面も大事となるが、課題は多い。これは、心のやさしさや思いやりなどこころのバリアフリーに関わる部分でもあり、社会としてあり方を問われることになる。

また、２０２０年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、現在の「社会のあり方」をハード・ソフトの両面から「ユニバーサルデザイン」を実現していくことが求められている。

特集では、求められるユニバーサルデザインのあり方をはじめ、ユニバーサルデザインに関係するさまざまな領域での活動や、障害当事者の方々からご提案をいただく。

• 【グラビア】
  • 盲学校が日印交流 多面で双方にプラス効果が
    写真・文：中村年延

• 【時代を読む】
  • 精神障害者の雇用義務化までの道筋から
    ―みなし雇用率の導入―
    今井明

• 【特集】　ユニバーサルデザイン
  • ユニバーサルな社会の実現：障害者権利条約とユニバーサルデザイン
    髙橋儀平
  • ユニバーサルデザイン２０２０中間とりまとめについて
    名畑徹
  • ユニバーサルデザインに配慮した「人にやさしい」まちづくりに向けた取組
    ～川崎駅東口駅前広場再編整備～
    川崎市まちづくり局総務部企画課
  • 製品のユニバーサルデザイン
    星川安之
  • 沖縄発「ユニバーサル旅行サービス」
    ～沖縄バリアフリーツアーセンターの活動～
    親川修
  • 情報のユニバーサルデザインこれまでとこれから
    関根千佳
  • 当事者からの提案
    • 視覚障害の立場から
      三宅隆
    • コミュニケーションマークとしての「手話マーク」・「筆談マーク」の意義
      中橋道紀
    • 私の感じるユニバーサルデザイン
      折田聡美
    • 接遇のユニバーサルデザイン
      ～発達障害を手掛かりとして、心のバリアフリーについて考える～
      橋口亜希子

• 【特別企画】
  • ２０１６私が選んだ今年の５大ニュース
    蟻塚亮二・市川亨・大津留直・黒岩海映・小坂育人・酒井ひとみ・土屋葉・西村顕・浜崎倫洋・福井公子・ボーレグレーン松井芳子・渡辺明

• 【1000字提言】
  • ノーマライゼーションという言葉のいらないまち
    戸羽太
  • 実名報道
    迫田朋子

• 【文学やアートにおける日本の文化史】
  • ヘレン・ケラーとアラカワ丸
    坂部明浩

• 【ほんの森】
  • ミケーレ・ザネッティ、フランチェスコ・パルメジャーニ 著　鈴木鉄忠、大内紀彦 訳
    『精神病院のない社会をめざして バザーリア伝』
    評者：竹端寛

• 【解説・障害者差別解消法】
  • 政治参加における差別と合理的配慮
    大胡田誠

• 【３．11復興に向かって私たちは、今】
  • 災害から「共に生き延びる」とは
    長谷川秀雄

• 【ワールドナウ】
  • 第2回ＣＢＲ世界会議報告
    上野悦子

• 【列島縦断ネットワーキング】
  • 〈宮城〉杜の都仙台のアンテナショップ「エフブンノイチ」
    金澤恵利香、佐藤由美、森田久美子
  • 〈東京〉身だしなみ・メイク講座で障害のある人が笑顔で自信をもって働く世の中に。
    廣森知恵子

• 【ノーマライゼーション総目次】
  • ２０１６（平成28）年１月～12月

• 【編集後記】