音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

  

デイジー(Digital Accessible Information System:DAISY)

解説

DAISYは、普通の印刷物を読むことが困難な人々のためのアクセシブルな情報システムであり、DAISYコンソーシアムにより開発と維持が行なわれている。視覚障害者、ディスレクシア、学習障害者、知的障害者、精神障害者にとって有効であることが国際的に認められている。国内では、点字図書館や一部の公共図書館、ボランティアグループなどで製作され、主な記録媒体であるCD-ROMによって貸し出されている。DAISYコンソーシアム公認のオーサリングツールを使って製作することができ、専用の機械やパソコンにソフトウェアをインストールして再生をすることができる。

DAISY図書には次のような特徴がある。

  • 目次から読みたい章や節、任意のページに飛ぶことができる。
  • MP3などの最新の圧縮技術で一枚のCDに50時間以上も収録が可能である。
  • マルチメディアDAISY図書は音声にテキスト、画像をシンクロさせることができる。

日本障害者リハビリテーション協会とDAISYの関わりは、平成11年1月に厚生省補正予算事業実施のために協会内に「DAISY情報センター」(現在は情報センター内の「DAISY研究センター」)が設置されたことからはじまる。平成14年度には、タッチパネルやジョイスティックを使用してマルチメディアDAISY図書にアクセスが可能になるインターフェイス「AMIS(Adaptive Multimedia Information System)」を開発した。AMISの開発は、DAISY for All projectに引き継がれている。平成18年度はマルチメディアDAISY図書製作普及事業として、マルチメディアDAISYサンプル図書「はなさかじい」「ねずみのよめいり」の製作配布、マルチメディアDAISYのCD-ROM付き「赤いハイヒール」の出版等を行なっている。

以降、次のような事業を行い、DAISYおよびDAISY版教科書の普及に努めている。

平成19年度、20年度:
「DAISYを中心としたディスレクシアキャンペーン事業」

平成21年度:
「読みの困難な児童・生徒に向けたDAISYによる支援研究事業」

平成22年度:
「読みの障害児・者に向けたDAISY版教科書支援研究事業」
「発達障害等に対応した教材等の在り方に関する調査研究事業」

平成23年度:
「デイジーによる読みの困難な人への支援事業」

平成24年度:
「デイジーによる学習と社会参加支援事業」
文部科学省委託「民間組織・支援技術を活用した特別支援教育研究事業」